院長のひとりごと

院長のひとりごと

最近、インプラントで亡くなった方がいるがどうなのか?
という質問がよくきます。
掲示板に質問内容と回答を掲載いたしましたが、改めてご説明したいと思います。

<質問>
インプラント手術を考えているのですが先日下顎のインプラント手術に於いて出血多量で死亡したとの報道がありましのですこし不安になっています。院長先生のお考えを、お聞かせください。よろしくお願いいたします。

<回答>
正確にいうと酸素欠乏症による窒息死という事になるのですが、この事は私も気になって当院の勤務医やスタディグループの後輩には徹底して教育しております。
報道された出来事はまず下顎前歯にインプラントを埋入した場合幾つかの要因が偶然にからまって起こります。顎舌骨動脈という動脈は誰にもあるのですがそれがたまに下顎先端の骨を飛び出て歯肉の内面に位置している場合があり、そこに切削器具が触れて出血を起こす場合があります。
それとその動脈が骨内に留まっている場合、切削器具が触れてもどういう事はないのですが(血管は骨とインプラントで封鎖されます。)その切削器具が骨の内面と血管を貫通して骨に窓を作ってしまった場合、骨内の動脈からの出血が骨窓から起こり、粘膜と骨の間に貯留し、その血液が咽頭部の部分を圧迫し気道閉息、呼吸困難を起こし、運が悪いと死に至るという事が起こりえます。それを予防するためにはCTなどの術前診断を丁寧に行い、下顎前歯のオペの場合は大きく歯肉剥離を行い舌側には絶対に骨窓を作らない事を忠実に行えばこういった事故事故は避けられるということを徹底教育しております。
言葉で説明しようとするとどうしても専門用語が入ってしまうので匿名様に理解して頂けたかどうか自信がありません。もしよろしければカウセリングのご予約をお取りください。模型を使って説明すれば解り易いと思います。
怖がることはありませんよ、予防できるのですから。