みなさん こんにちは!! みなさんは歯科医院に行って歯周病の話を聞いたけれどあまりわからなかったり、歯科医師や歯科衛生士の話が理解できないということはありませんか? そんな疑問を解決して頂く為に第8回は歯周病について簡単にわかりやすいようにお話し致します。 |
![]() |
歯と歯肉の境目にある歯周ポケットに歯垢がたまる事により歯肉に炎症を起こし、歯槽骨を溶かしていってしまう病気で重症になると歯の周りの全ての骨がなくなり歯が抜けてしまうものです。また自覚症状が無い為、症状(痛い・歯が揺れる・臭う)が出た時には、かなり進行している可能性があります。 |
歯垢とはプラークと呼ばれるもので食べカスを栄養源として繁殖した細菌のカタマリのことです。歯周病の大きな原因になるものです。 プラークは歯ブラシで取り除くことが出来ます。 ![]() ![]() ![]() |
![]() |
|||
|
![]() |
歯石とはうまく歯ブラシが当たっていない所(磨き残し)のプラークがお口の中の唾液の成分などにより石のように硬くなってしまったものです。こうなると歯ブラシでは取り除くことが出来ません。また歯石は表面がザラザラしているので、歯石の上にさらにプラークがつきやすくなり炎症を悪化させてしまいます。 歯石は歯科医院で専門家(歯科医師・歯科衛生士)により専門の器具を用いて除去する必要があります。そのまま放っておいてとれる事はありません。 |
健康な状態 → |
![]() |
歯周ポケットは1〜2o。歯肉は引き締まっている。 |
@歯肉炎→ | ![]() |
歯周ポケットにプラークがたまり始めた状態。歯肉が赤く腫れ、出血しやすくなる。歯周ポケットの深さは2〜3o程度。歯槽骨はまだ溶けていない。 |
A軽度歯周病→ | ![]() |
歯周ポケットの深さは3〜5oに。歯肉の腫れが大きくなり、歯槽骨を溶かし始める。 |
B中等度歯周病→ | ![]() |
歯周ポケットの深さは4〜7oに。歯周ポケット内の炎症が広がり、歯槽骨の破壊が歯の根の長さの半分近くまで進行。歯がグラついたり、ウミが出ることも。 |
C重度歯周病→ | ![]() |
歯周ポケットの深さは6o以上に。歯槽骨が歯の根の半分以上破壊され、歯はグラグラに。噛み合せも悪くなっている。 |
歯周ポケットの深さを1本1本測定し記録します。 これにより歯肉の健康状態や歯周病の進行状態がわかります。ここで1〜2oを健康・3o以上を歯周病と呼び軽度・中等度・重度と段階づけ治療計画を立てていきます。また、炎症の有無、出血、歯石の付き具合なども分かります。1番大事な作業です。 この記録を定期健診のたびに記録しておくことで以前との変化を比較することができます。 |
![]() |
![]() |
全体的な写真を撮影し1本1本の歯に対する歯槽骨の状態を確認します。 |
![]() |
![]() |
歯周ポケットの深さを1本1本記録します。 |
![]() |
![]() |
適切な歯磨き方法を患者様1人1人に合わせてご指導させて頂きます。 |
![]() |
![]() |
歯周ポケットの中にまで入ってしまった歯石を超音波などを使って取り除きます。出血がある所には必ずプラークや歯石がついているので除去する必要があります。 状態によって(歯周ポケットが深く器具の到達が困難な場合など)歯肉を開いて歯石除去を行なう事もあります。→歯周外科 |
![]() |
![]() |
歯石除去後日にちをあけてもう一度歯周ポケット測定をします。治療がまだ必要な所(出血がある所)は再度治療します。 治療がうまく進んでいる場合、出血はおさまり、歯周ポケットは浅くなります。 |
![]() |
![]() |
治療終了後定期的にチェックしていくことが大切です。 |
歯磨きはいつもしているから大丈夫と思うかもしれませんが、意外と磨き残している方は多く見受けられます。ただ磨くのではなく、1人1人に合ったポイントをおさえた歯磨きをしましょう
ただ、1人1人歯並びなどの環境が違う為歯科衛生士によるご自身に合った歯磨き指導を受けた上で磨いて頂く事がやはり大切になります。 適切な歯磨きにより歯周病にならないように予防したり、または歯肉の腫れなど炎症を抑えることは出来ます。また同時に、歯科医院において歯石除去を行なう事で歯周病の進行を遅らせたり、改善したりする事が出来ます。 歯周病の治療には患者様と私たち両者の協力が必要不可欠になります。 歯石除去だけでは治りませんし、歯磨きだけでも治りません。 歯科医院に行きご自身の状況を確認した上で治療をしましょう。 |
製作者:歯科衛生士 角田貴子 ![]() ![]() |
![]() |
![]() ▲モバイルサイトはこちら▲ |